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【26】エンディングノートの書き方完全ガイド
GUIDE

近年、「終活」という言葉が広く知られるようになり、その中でも関心を集めているのがエンディングノートです。私たち舞岡あゆみ葬祭にも、「エンディングノートは何を書けばよいのか」「遺言書とはどう違うのか」「まだ元気なうちから書くのは早いのではないか」といったご相談を多くいただきます。

エンディングノートというと、「人生の終わりに向けて書くもの」「高齢になってから用意するもの」というイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし実際には、エンディングノートは年齢に関係なく、ご自身の考えや希望、ご家族に伝えておきたいことを整理するためのノートです。万が一のときだけでなく、今の暮らしやこれからの生き方を見つめ直すきっかけにもなります。

特に近年は、ご家族の形や暮らし方が多様になっており、「何となく家族が分かってくれているはず」とは限らない時代になっています。いざというときに、ご家族が困らないようにしておくこと、ご自身の希望をできるだけ形にしてもらえるようにしておくこと、そのために役立つのがエンディングノートです。

ただし、いざ書こうと思っても、「何から書けばよいのか分からない」「全部をきちんと書かなければいけない気がして手が止まってしまう」という方も少なくありません。だからこそ大切なのは、完璧を目指すことではなく、書けるところから少しずつ始めることです。

ここでは、エンディングノートとは何か、何を書けばよいのか、書くときの注意点、続けるコツまで、初めての方にも分かりやすく解説いたします。舞岡あゆみ葬祭スタッフの目線で、そのまま情報ページとして読みやすい形にまとめました。

エンディングノートとは何か

エンディングノートとは、ご自身の情報や希望、ご家族へのメッセージなどを書き残しておくためのノートです。内容に決まった形式があるわけではなく、市販の専用ノートを使ってもよいですし、ご自身でノートやファイルにまとめても構いません。

よく混同されやすいのが遺言書との違いです。遺言書は、相続や財産分けについて法的な効力を持たせるための書類ですが、エンディングノートには法的効力はありません。その代わり、遺言書には書きにくいような気持ちの部分や、日常生活の情報、医療や介護の希望、ご葬儀の考え方、ご家族への言葉など、幅広いことを自由に書けるのが特徴です。

つまりエンディングノートは、「財産をどう分けるかを決める書類」というより、自分の気持ちや希望を家族に伝えるための道しるべのようなものです。法的な手続きそのものを代わりにしてくれるわけではありませんが、いざというときにご家族が困らないようにするための大きな助けになります。

なぜエンディングノートが大切なのか

エンディングノートが役立つ一番の理由は、もしものときに家族が困りにくくなることです。ご本人にとっては当たり前のことでも、ご家族が把握していない情報は意外と多くあります。たとえば、どこの銀行に口座があるのか、どの保険に入っているのか、どのような医療を望むのか、葬儀はどのような形がよいのかなど、本人にしか分からないことが少なくありません。

大切な方を亡くされた直後のご家族は、悲しみの中で多くの手続きや判断を迫られます。そのようなとき、エンディングノートに必要な情報や希望が残されていれば、ご家族の負担を大きく軽くすることができます。

また、エンディングノートは単に「死後の準備」のためだけではありません。ご自身が今後どのように暮らしたいのか、どのような老後を望むのか、何を大切にしたいのかを見つめ直すきっかけにもなります。つまりエンディングノートは、「人生の終わりのためのノート」であると同時に、これからをより自分らしく生きるためのノートでもあるのです。

エンディングノートに書く内容

エンディングノートに書く内容は自由ですが、実際にはいくつかの大きな項目に分けて考えると整理しやすくなります。すべてを一度に書く必要はありませんが、代表的な内容としては、次のようなものがあります。

ご自身の基本情報、家族や親族について、財産や契約について、医療や介護の希望、葬儀や供養について、そしてご家族へのメッセージです。

大切なのは、情報を網羅することだけではなく、家族が見たときに分かりやすいことです。専門的な書き方をする必要はなく、できるだけ読みやすく整理しておくことが役立ちます。

まずは自分の基本情報を書く

最初に書きやすいのは、ご自身の基本情報です。氏名、生年月日、住所、本籍、電話番号など、基本的な情報を整理しておくと、ご家族が各種手続きを進める際にも役立ちます。

さらに、健康保険証の情報、年金番号、マイナンバーの保管場所、運転免許証の有無なども分かる範囲でまとめておくと安心です。実際に手続きが必要になったとき、ご家族が書類や番号を探すだけでも大きな負担になることがあります。そのため、「どこに何があるか」を分かるようにしておくだけでも大きな意味があります。

また、かかりつけ医や服用中の薬、持病やアレルギーなどについても書いておくと、急な入院や判断が必要になったときに役立つことがあります。

家族・親族・大切な人の情報を書く

次に整理しておきたいのが、家族や親族、大切な人に関する情報です。ご家族の氏名や連絡先、続柄、緊急時に連絡してほしい方などを書いておくと、もしものときに連絡が取りやすくなります。

また、ご親族だけでなく、特に親しくしているご友人や、お世話になっている方、近所でお付き合いのある方などについても記しておくと、ご家族が訃報を伝える際の参考になります。逆に、「この方には知らせてほしい」「この方には家族から落ち着いて伝えてほしい」など、ご自身の考えがある場合には、それも書いておくと親切です。

人間関係はご本人にしか分からないことが多いため、エンディングノートに少しでも残しておくことで、ご家族が悩まずにすむことがあります。

財産や契約の情報を書く

エンディングノートでとても大切なのが、財産や契約に関する情報です。ここでいう財産とは、預貯金、不動産、有価証券、保険、年金、借入金などのことを指します。

すべての金額を細かく書かなければいけないわけではありませんが、少なくとも「どこに何があるか」が分かるようにしておくと、ご家族の負担が大きく違います。たとえば、銀行口座がある金融機関名、通帳やキャッシュカードの保管場所、生命保険の加入先、保険証券の保管場所、不動産の権利証の場所、借入やローンの有無などです。

また、最近はスマートフォンやパソコンを使ったネットバンキング、証券口座、サブスクリプション契約なども増えています。そのため、デジタル関係の契約や、毎月引き落としがあるサービスについても分かる範囲で整理しておくと安心です。

ここで注意したいのは、暗証番号やパスワードをそのまま詳細に書きすぎないことです。エンディングノートは見つけやすい場所に置くこともあるため、防犯面への配慮も必要です。どうしても書く場合は保管方法に気をつけるか、「詳細は別に保管」として、別紙や安全な方法で管理することをおすすめします。

医療や介護についての希望を書く

ご自身の体調が大きく変わったときに、ご家族が悩みやすいのが医療や介護の希望です。たとえば、延命治療をどう考えているか、病気になったときにどこまで治療を望むか、介護が必要になった場合に自宅で過ごしたいのか施設も選択肢に入れるのかなど、ご本人の考えが分かるだけで、ご家族は大きな助けになります。

もちろん、こうした内容に絶対の正解はありませんし、その時の年齢や健康状態によって考えが変わることもあります。そのため、「現時点ではこう考えている」という形で構いません。大切なのは、何も分からないままご家族が判断を迫られるのではなく、ご本人の気持ちが少しでも見えるようにしておくことです。

また、介護をお願いしたい人がいるのか、在宅介護と施設介護をどう考えるか、終末期に大切にしたいことは何かなども、書ける範囲で残しておくとよいでしょう。

葬儀や供養についての希望を書く

エンディングノートでは、葬儀や供養についての希望を書く方も多くいらっしゃいます。たとえば、家族葬がよいのか、一般葬のように多くの方に来ていただきたいのか、宗教者を呼びたいのか、できるだけ簡素にしてほしいのかなど、ご自身の考えを書いておくと、ご家族が方向性を考えやすくなります。

また、菩提寺がある場合はその情報を書いておくことも大切です。お寺の名前や連絡先、お付き合いの状況などが分かるだけでも、ご家族は安心して準備を進めやすくなります。

さらに、お墓がある場合はその場所や管理者の情報、納骨についての考え方、永代供養や樹木葬などを希望する場合はその希望も書いておくと、供養の方向性を考える助けになります。

ただし、エンディングノートに書いた葬儀や供養の希望には法的な拘束力があるわけではありません。そのため、書くだけでなく、できればご家族と少し話しておくことも大切です。書いてあるだけでは見つけてもらえないこともありますので、存在を知っておいてもらうことが安心につながります。

ご家族へのメッセージを書く

エンディングノートの中でも、特に心に残るものになりやすいのが、ご家族や大切な人へのメッセージです。財産や手続きのことだけでなく、「ありがとう」「これまでお世話になりました」「無理をしないでください」といった言葉が残されているだけで、ご家族にとって大きな支えになることがあります。

長く立派な文章を書く必要はありません。短い言葉でも、ご本人らしい言葉で書かれていれば、何よりのメッセージになります。改まって書こうとすると難しく感じるかもしれませんが、普段の話し方に近い自然な言葉で十分です。

また、人生を振り返って大切にしてきたこと、家族に伝えたい思い出、感謝の気持ちなどを書くことで、エンディングノートが単なる事務的な記録ではなく、心を伝えるノートになります。

遺言書との違いを理解しておく

エンディングノートを書くうえで大切なのは、遺言書との違いを理解しておくことです。エンディングノートには法的効力がありません。そのため、「財産は長男に全部相続させたい」「この不動産は誰に渡したい」といった相続の内容を確実に実現したい場合には、エンディングノートだけでは足りず、別に遺言書を作成する必要があります。

つまり、エンディングノートは気持ちや希望を伝えるためのものであり、法的に財産分けを決めるためのものではないということです。もし相続についての考えがはっきりしている場合は、エンディングノートとは別に、遺言書についても検討した方が安心です。

その一方で、遺言書では表現しにくい思いや生活情報、家族への言葉などはエンディングノートの方が書きやすいという利点があります。遺言書とエンディングノートは、役割が違うからこそ両方を上手に使い分けることが大切です。

書くときに大切なのは「完璧を目指さないこと」

エンディングノートを書こうとして途中で手が止まってしまう方に多いのが、「全部ちゃんと書かないと意味がない」と思ってしまうことです。しかし実際には、最初から完璧に書く必要はありません。大切なのは、今書けることから少しずつ書くことです。

たとえば、今日は自分の基本情報だけ書く、次回は銀行口座の整理をする、その次は医療や介護の希望を考えてみる、というように少しずつ進めれば十分です。一度書いたら終わりではなく、気持ちや状況が変われば書き直していけばよいのです。

むしろ、時間をかけて少しずつ見直しながら書く方が、今の自分の考えに合った内容になりやすいとも言えます。エンディングノートは、試験のように完成度を競うものではありません。ご自身とご家族のために、今の気持ちを残していくことそのものに意味があります。

定期的に見直すことも大切

エンディングノートは、一度書いたらそのままでよいというものではありません。財産の状況、連絡先、保険契約、ご家族との関係、ご自身の考え方などは、時間とともに変わっていくことがあります。そのため、定期的に見直すこともとても大切です。

たとえば、年に一度誕生日の頃に見直す、年末年始に少し整理するなど、きっかけを決めておくと続けやすくなります。内容を大きく書き直さなくても、「今もこれでよい」と確認するだけでも意味があります。

また、保管場所も重要です。せっかく書いても、ご家族が見つけられなければ役立てることができません。だからといって誰でも見られる場所に置くのも不安がありますので、信頼できるご家族に存在と保管場所を伝えておくことが安心につながります。

エンディングノートは「残された家族への思いやり」

エンディングノートというと、ご自身のために書くもののように感じられるかもしれません。しかし実際には、残されたご家族が困らないようにするための、思いやりの形でもあります。

どこの銀行に口座があるのか、どの保険に入っているのか、どのような医療や葬儀を望んでいるのか、誰に連絡してほしいのか。そうしたことが少しでも分かっているだけで、ご家族の負担は大きく変わります。さらに、ご自身の言葉で気持ちが残されていれば、それは何よりも温かい贈り物になります。

エンディングノートは、人生の終わりだけを考えるためのものではありません。今を整理し、これからを大切に生きるためのノートでもあります。だからこそ、「まだ早い」と思わず、書けるところから始めてみることが大切です。

舞岡あゆみ葬祭では終活のご相談も承っております

エンディングノートは、医療、介護、葬儀、供養、財産、ご家族への思いなど、幅広いことを書ける大切なノートです。その一方で、何から書けばよいのか分からなかったり、遺言書との違いが分かりにくかったりして、なかなか始められない方も少なくありません。

舞岡あゆみ葬祭では、葬儀の事前相談だけでなく、終活やエンディングノートに関するご相談についても、できる限り分かりやすくご案内しております。「何を書けばいいのか知りたい」「葬儀の希望だけでも整理しておきたい」といったことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。ご本人のお気持ちにも、ご家族への思いにも寄り添いながら、安心につながる準備を丁寧にお手伝いいたします。

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